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RPA導入にかかる期間は? パターン別導入スケジュールの一例

RPAを導入するにはどのくらいの期間が必要なのでしょう。

すぐにでも現場でロボットを稼働させて成果を上げたい企業、全社規模での導入を視野に入れながら慎重に検討を重ねる企業など、自動化させたい業務の規模、会社の規模によっても導入のスケジュールは違ってくることが考えられます。

この記事では、パターン別の導入スケジュールの一例についてご紹介します。導入までの必要期間が分からず、検討が進まない場合の目安になさってください。

1部署に導入する場合:約1~2か月

なるべく短い期間でRPAを導入し、すぐに効果を検証したい場合は、1部署のみであれば1,2か月での導入が可能なことがあります。

その場合はまず、業務を分析してRPA導入の対象となる業務を選定するために、現場のスタッフにヒアリングを行って業務の洗い出しや可視化を行います。その後、自動化出来そうと判断した業務が、実際に導入可能かどうかの検証(PoC)を行います。

部署単位でスピーディにPoCを行うことで、普段行っている業務がRPAでどのように自動化出来て、どのくらい業務を効率化できるかということがすぐに分かるので、現場スタッフのモチベーションを高く保ったまま、その後の本格的な導入・運用フェーズに移ることが可能です。

まず部署単位で小さな成功体験を積み重ねてRPAに対する信頼性を上げ、社内でRPAを推進する仲間を増やしていきたいと考える場合は、この方法がおすすめです。

>>【参考】RPA導入検討、まず何から始める? PoCとは?

戦略策定とPoC、計画立案を行う場合:約6か月

RPA導入において標準的なスケジュールと言えます。

まず、RPA導入のための戦略を立てます。この期間がおおよそ2か月です。その後PoC(1,2か月)を実施し、その結果をもとにしてRPA導入計画を立てます(1,2か月)。これらをすべて行うと導入までに約6か月かかることになります。

戦略策定

自動化対象のRPAツール・関連サービスの情報収集を行って、自社の業務を自動化するのに適したRPAツール・関連サービスを選定します。また、他社の成功事例などからRPAを導入することで具体的にどのような効果が見込めるか、どのように進めることで期待する効果が得られるかについての推進戦略を策定します。

PoC実施

PoCで実際の導入・運用前の効果検証を行います。自動化したい業務が採用予定のRPAツールで効果的に自動化出来るか、必要な機能は揃っているか、基幹システムとの接続に問題はないかなどをチェックします。最後にROIを試算し、それについて検証します。

計画立案

PoCの結果を検証し、RPAの導入範囲や導入スケジュールを決めます。社内でRPAを推進するためのプロジェクトチームを作り、各人に役割を分担してプロジェクトを組織的に進めるための体制を整えます。

計画通りに推進出来た場合、どのような成果が得られるかについて社内で共有しておくと、目指すビジョンが明確になり、導入を推進するためのモチベーションを維持することにつながります。

全社展開まで行う場合:約6か月~1年

大企業の場合、各部署のトップにキャラバン(RPAを導入する意義や導入効果などを説明する場)を行ったり、部署ごとに担当を決めてロボット開発などのノウハウを広める活動を行います。全社展開まで6か月~1年ほどかかることが考えられます。

まとめ

まずは1部署だけで導入してRPAの成果をスピーディに実感したいのか、最初から全社的な規模で導入することを見越して時間をかけて準備を進めるのかによって、導入にかかる期間が異なります。

自社のRPA導入計画に沿った方法を選択し、RPA推進の機運を逃さないようにしましょう。

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