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社内のRPA開発者育成に必要なことは? 内製化のための2つのポイント

社内のRPA開発者育成、どうされていますか。
RPAの開発は、導入期には外部の専門家に依頼するケースが多いと思いますが、継続して依頼するとなると予算がかかってしまいますよね。
どこかの段階で内製化に踏み切りたいと考えている担当者の方は多いのではないでしょうか。しかし、社内で開発できる人材を育成するのは難しいと思われがちです。

今回は、社内でRPA開発者を育成するために必要なポイントについてご紹介します。

現場を巻き込むための下地作り


社内でRPAの開発ができるようにするには「なぜRPAを導入するのか」「RPA導入の目的は何か」について現場の社員に理解してもらう必要があります。
RPAに対する不安を取り除き、現場にとってプラスになることだと認識してもらうことで、開発に対するモチベーションをアップさせることができます。

さまざまな仕掛けを行い、現場を巻き込む

RPA導入のよくある失敗パターンとして、会社の上層部や推進担当者だけが盛り上がり、現場との温度差が生じてしまっているという場合があります。

現場は上層部が持つ目的がよくわからず、自分の仕事がロボットに置き換えられてしまうのではないかと不安に感じてしまいます。その結果、自動化する業務がまったく上がってこないという事態に陥ってしまうのです。
こうなることを防ぐために、ロボットは現場の仕事を奪うのではなく、仕事を手伝ってくれる仲間だという認識を広める必要があります。キャラクターグッズを作って配布したり、ロボットの歓迎会を開いたりして、親しみを持ってもらう工夫をすることが大切です。

現場を巻き込んでRPA導入を成功させている事例については、こちらをご覧ください。
>>【参考】現場を巻き込む! RPA導入に積極的に関わってもらうために必要な2つのことは?
>>【参考】RPAを理解してもらうために必要なこととは? 現場を巻き込む3つのコツ
>>【参考】RPAを理解してもらうために必要なこととは? 現場を巻き込む3つのコツ【事例】

業務改善を一番の目標とする

RPAを導入することが目的なのではなく、RPAはあくまでも業務改善のための一つのツールに過ぎないという認識を持ってもらうことが重要です。

自動化する業務の候補を出す過程で、普段行っている業務が可視化されます。すると、一つの業務を何通りもの方法で行っていることが明らかになることがあります。その場合、今ある方法の数だけロボットを作るのではなく、業務そのものを見直して効率よく行える形に整えてから、RPAによる自動化に着手するようにしましょう。

RPAありきで考えるのではなく、それまで行っていた業務をいかに効率のよいものに変えられるかという視点を持ってもらうことが大切です。

ロボット開発ができる人材の育成


現場の意識改革を行ってRPA開発に取り組むための下地を作ったら、社内の体制作りを進めます。
その際に重要なポイントを3つお伝えします。

IT部門と現場部門の連携

IT部門もしくは現場部門をRPA開発の主導部門として決め、2つの部門で連携しながらロボット開発を行うことにより、内製化に向けた社内体制を整えることができます。

IT部門主導で開発を行うメリットには「開発が容易なこと」「ガバナンスセキュリティが遵守できること」などがあります。
現場部門主導で開発を行うメリットには「アジャイル型開発が可能なこと」「開発のスピード感が維持できること」などがあります。

学習しやすい環境作り

ロボットを開発できる人材を育成するには、会社全体でロボット開発を推進しようとする姿勢が大切です。
通常業務を行いながらロボット開発を進めることは難しい場合があるため、会社主催で研修会を開催するなど、現場の社員が学習しやすい環境作りを心がけましょう。

自動化したい業務を研修会に持ってきてもらい悩んでいることを聞きながら一緒に開発するなど、推進担当者のモチベーションを保つ工夫を取り入れることも大切です。

社内システムを利用した学習コンテンツ

RPAの導入で成果を上げている会社に共通するのが、RPAツールのライセンス購入すると用意されている既存の学習コンテンツだけでなく、社内システムを利用した独自の学習コンテンツを使っていることです。

社内システムを利用した学習コンテンツで学ぶことにより、普段行っている業務をすぐに自動化することができます。学習コンテンツを作るための手間や時間はかかりますが、期待できる成果の大きさを考えると検討する余地はありそうです。

まとめ

現場を巻き込むための下地作りとロボットを開発できる人材を育成するためのポイントについてお伝えしました。
RPAの開発には個人の資質が関係する部分もあるかもしれませんが、特定の人だけに担当してもらうのではなく、社内全体で助け合いながら取り組もう、推進していこうとする姿勢が成功に結びつくことが多いようです。

今回ご紹介したことをもとにして、内製化に向けて大きく舵を切りましょう。

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