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事例から学ぶ! マーケティング業務におけるRPA導入

経理や人事に比べると、マーケティングは定型業務が少ないイメージが強いと思います。しかしマーケティングとデータは切り離せません。大量のデータをスピーディかつ正確に処理するRPAは、マーケティング業務にとって欠かせない存在になるでしょう。

今回は具体的にどの様なマーケティング業務でRPAが取り入れられているのか、様々な事例をご紹介いたします。

市場調査・商品企画におけるRPA活用事例

市場調査、商品企画では多くのデータ収集が必要です。しかし扱うデータが多くなればなるほどデータ収集に時間がかかり、肝心の分析を行う時間が減ってしまいます。RPAはデータ収集の省力化・高速化を可能とし、担当者はデータ分析・企画といった知的労働に注力出来ます。
市場調査・商品企画における、RPAの活用事例をご紹介していきます。

【例1】POSデータの分析

POSデータのダウンロードの自動化です。RPAロボットは、各販売先である大手小売企業のWebサイトとPOSデータ提供会社のWebサイトからPOSデータをダウンロードし、所定のフォルダに保存することが出来ます。その後、担当者が分析システムを使いダウンロードしたPOSデータの分析を行います。

【例2】ECサイトの価格調査

競合ECサイトの価格調査の自動化です。RPAロボットは自社ECサイトで扱っている商品のマスタを元に競合ECサイトで同じ商品を検索し、価格データを取得することが出来ます。取得した価格データをExcelにまとめることも可能です。担当者はロボットがまとめた価格データをもとに自社ECサイトでの価格を検討します。

【例3】アンケート集計の自動化

モニターが回答した紙のアンケート集計の自動化です。RPAロボットは、OCR(光学文字認識。活字を読み取るソフトウェアのこと)で読み取ったアンケート用紙のデータを、Excelのフォーマットにまとめることが出来ます。読み取ったアンケート用紙のデータを所定のフォルダに保存することも可能です。

【例4】ネット上の自社製品の口コミ収集

口コミ収集の自動化です。RPAロボットにより口コミサイトやネットショップの商品レビュー、Twitterなどで、自社製品の口コミを検索し、見つかった口コミをExcelにまとめて所定フォルダに保存することが可能です。

【例5】商品要望書のシステム登録

小売チェーン店で各店舗に出される商品要望書をシステムに登録する自動化です。RPAロボットは各店舗の担当者が所定フォルダに保存したExcel形式の商品要望書から必要情報を抽出し、管理システムに登録することが出来ます。登録結果を本部の担当者にメールで通知することも可能です。

広告宣伝・販売促進活動におけるRPA活用

SNSやインターネットの普及により、広告宣伝・販売促進活動の手法が多様化しています。ターゲットの属性に合わせて宣伝手法や内容を細かく変えられますが、その分工数がかかります。RPAに定型業務を任せることで、担当者の負担を抑えられます。 広告宣伝・販売活動における、RPAの活用事例をご紹介していきます。

【例1】リスティング広告レポート作成の自動化

リスティング広告の社内向けレポート作成の自動化です。RPAロボットはアクセス解析ツールや広告運用の管理画面など、複数のWebシステムからレポートをダウンロードし、ダウンロードしたデータから必要なデータを抽出・加工し、所定のフォーマットに反映させることが出来ます。作成したレポートをメールに添付し、関係者に送信することも可能です。

【例2】イベント申し込みサイトと顧客情報管理システムの連携

イベント申し込みサイトに登録されたイベント参加者データを顧客情報管理システムに連携する自動化です。RPAロボットはイベント申し込みサイトから参加者データをダウンロードし、ダウンロードしたファイルのフォーマットを変換し、顧客情報管理システムに取り込むことが出来ます。

【例3】SNSの投稿

自社アカウントのSNS投稿の自動化です。RPAロボットは、人が事前にExcelにまとめた投稿内容を抽出し、所定の時間に複数のSNSに投稿することが可能です。

【例4】ECサイトへの商品登録

自社ECサイトへの商品登録の自動化です。ロボットは、人が事前にExcelなどにまとめたECサイトへ商品を登録する際に必要な管理番号や商品名、画像、説明文、価格などのデータをもとに、ECサイトに商品情報を登録することが出来ます。

まとめ

定型業務の少ないイメージのマーケティングですが、ご紹介した事例のようにマーケティングの分野でも既にRPAの活用は始まっています。

ビッグデータ時代を迎え、様々なデータをマーケティングに活用出来るようになりました。データに即したマーケティング施策を立案出来る一方で、データ量が多くなればなるほど集計・分析に時間がかかり、マーケティングの施策立案の時間が少なくなるというジレンマに陥ります。RPAはデータの集計・分類にかかる工数を省力化し、担当者が施策や戦略の考案に注力する助けとなるでしょう。

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