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経理のスキルアップの方法は?メンバーの成長をサポートする方法も紹介

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経理がスキルアップ するためには、計算スキルやITスキル、データ分析能力、会計基準や税法に関する知識など、幅広いスキルを身につける必要があります。
他部署への異動や、資格取得に対する手当の導入により、スキルアップしやすい環境を用意しましょう。

経理の仕事は、企業の資金の流れを管理し、経営判断をサポートする上で欠かせません。経理がスキルアップを図る ことで、専門知識やデータ分析能力などが高まり、より戦略的な役割を果たせるようになるでしょう。

この記事では、経理に求められるスキルや、スキルアップに役立つ資格、具体的なスキルアップの方法を紹介します。メンバー・管理職それぞれの視点からポイントを解説しているため、ぜひご覧ください。

【メンバー向け】経理がスキルアップするために必要な能力や知識

経理としてより重要な役割を担うには、さまざまなスキルを身につける必要があります。ここでは、スキルアップのために必要な能力や知識を5つ紹介します。

  • 計算スキル
  • 会計基準や税法に関する知識
  • ITスキル
  • コミュニケーション能力
  • データ分析能力

計算スキル

経理の仕事では、日々の取引の記録から決算書の作成まで、さまざまな場面で計算スキルが求められます。経理としてスキルアップするには、ミスのない計算能力や会計、経理、財務諸表の数字を正しく理解する能力が欠かせません。

計算スキルを身につけることで、財務データの意味や傾向を正確に読み解き、経営戦略をサポートできます。

会計基準や税法に関する知識

経理には、会計基準や税法に関する知識も必要です。特に仕訳や経費精算などの業務は、企業会計原則や法人税法・所得税法など、さまざまな法律やルールを守って行う必要があります。

また上場企業やグローバル企業の経理部門では、日本国内で使われている日本会計基準に加えて、国際的な基準に基づくIFRS(国際会計基準)の知識も求められるでしょう。

ITスキル

経理業務は近年、デジタル化が進んでいるため、経理にも一定のITスキルが求められます。会計ソフトやクラウドサービスを活用し、効率的に業務を遂行するスキルが必要です。

昨今ではRPAやAIなど、経理業務の効率化に役立つITツールを導入する企業も増えています。新しい技術について関心を持ち、積極的に取り入れる姿勢も大切です。

コミュニケーション能力

経理部門は会社のお金に関わる業務全般を担当するため、社内の多くの部署と連携する必要があります。例えば、営業部門が発行した請求書を管理したり、人事部門を作成した給与データを会計ソフトに登録したりと、他部署との連携が不可欠です。

経理としてスキルアップを目指すには、他部署の担当者と円滑に連携し、信頼関係を築くコミュニケーション能力を身につけることが重要です。

データ分析能力

近年の経理部門では、記帳や仕訳といった従来の業務に加えて、財務的な観点から経営判断をサポートする役割が求められています。財務データを的確に読み解き、課題や改善点を発見するデータ分析能力は、経理にとって必要なスキルです。

この能力を高めることで、経理部門は単なる業務処理の枠を超え、経営の意思決定に大きな影響を与える役割を担うようになるでしょう。

 

【メンバー向け】経理のスキルアップに役立つ資格

経理のスキルアップには、簿記や税法、ITスキルに関連する資格取得が効果的です。ここでは、経理のスキルアップに役立つ資格を4つ紹介します。

  • 日商簿記検定
  • 税理士試験
  • ITパスポート
  • 所得税法能力検定

日商簿記検定

日商簿記検定は、日本商工会議所が主催する資格試験です。1級から3級に加えて、簿記初級(旧4級)や原価計算初級などの区分があり、経理・会計の基本から応用までの知識を学べます。

小規模企業の経理であれば3級、高度な会計実務をこなすなら2級の取得が望ましいでしょう。1級に挑戦するには、極めて高度な商業簿記や会計学、工業簿記、原価計算の知識が求められますが、合格すると税理士試験の受験資格が得られます(※)。

※日本商工会議所「簿記」
https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping

税理士試験

税理士試験は、税理士となるのに必要な学識およびその応用能力を有するかどうかを判定する国家資格です(※1)。令和6年度税理士試験の合格率は16.6%と難易度が高いものの、合格すれば税務のプロとして活躍できます(※2)。

税理士には、税理士法第2条により、税務代理、税務書類の作成、税務相談の3つの独占業務が定められています(※3)。税理士資格を取得することで、より重要な役割を担うことが可能です。

※1国税庁「税理士試験の概要」
https://www.nta.go.jp/taxes/zeirishi/zeirishishiken/gaiyo/gaiyou.htm

※2国税庁「令和6年度(第74回)税理士試験結果表(試験地別)」p1
https://www.nta.go.jp/taxes/zeirishi/zeirishishiken/shikenkekka/74/kekka/pdf/kekka.pdf

※3国税庁「申告納税制度」
https://www.nta.go.jp/about/introduction/torikumi/report/2005/04_5.htm

ITパスポート

経理に必要なITスキルを身につけるなら、独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)が主催するITパスポート試験がおすすめです。

ITパスポート試験では、セキュリティやネットワークなどの基礎知識をはじめとして、経営戦略やマーケティング、財務、法務など、経営全般に関する知識も問われます(※)。経理業務にITを効果的に活用するための基本的なスキルを身につけることが可能です。

経理業務でWordやExcel、PowerPointなどのMicrosoft Office製品を使う機会が多い場合は、マイクロソフト社が主催するMOS(Microsoft Office Specialist)も選択肢の一つとなるでしょう。

※独立行政法人 情報処理推進機構「情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験」p1
https://www.ipa.go.jp/shiken/about/gmcbt8000000cy3n-att/itee_flyer.pdf

所得税法能力検定

所得税法能力検定は、公益社団法人 全国経理教育協会が主催する資格試験です。所得税法に関する基礎知識や実務能力を問う試験で、以下のようなスキルを身につけられます(※)。

  • 源泉徴収
  • 確定申告の基本的な考え方
  • 個人事業主が自分で確定申告を行うこと
  • その他税務署への提出書類作成など

法人税法や消費税法についても学びたい方は、同協会が主催する法人税法能力検定、消費税法能力検定などの選択肢もあります。

※公益社団法人 全国経理教育協会「所得税法能力検定」
https://zenkei.or.jp/exam/incometax

 

【管理職向け】メンバーの成長をサポートする方法

自部門のメンバーの成長をサポートするには、メンバーが自主学習や資格取得に取り組みやすい環境づくりが大切です。ここでは、具体的なポイントを3つ紹介します。

  • メンバーのキャリア志向やスキルに応じて、経営企画部などへの異動を含むキャリアプランを提示する
  • 資格取得を促す
  • 研修制度を充実させる

メンバーのキャリア志向やスキルに応じて、経営企画部などへの異動を含むキャリアプランを提示する

メンバーのキャリア志向やスキルに応じて他部署への異動を含むキャリアプランを提示するのも方法の一つです。例えば、経理部門から経営企画部などの他部署へ異動することで、メンバーが新たな経験を積み重ね、キャリアの幅を広げるきっかけをつくることができます。特に経営企画部は、経理業務では得られにくい企画力や戦略的思考などのスキルを習得できるため、有力な選択肢の一つです。

経理として活躍していた方であれば、会計の知識や計算スキルを活かし、予算管理や業績分析などの業務で貢献できるでしょう。

資格取得を促す

メンバーの資格取得を促すため、資格取得支援制度の導入を検討しましょう。資格取得支援制度とは、資格を取得した従業員に手当を支給したり、学習時間の確保を支援したりする仕組みです。

資格取得によるインセンティブは、メンバーの意欲やモチベーションの向上が期待できます。また勤務時間中の自主学習や教材費・受験料の補助を行うことで、メンバーが勉強しやすい環境を整える助けとなります。

研修制度を充実させる

研修制度を充実させることも、メンバーのスキルアップにつながる有効な施策の一つです。メンバーの経験やスキルレベルに合わせて、経理や会計、財務に関する研修プログラムを用意しましょう。

研修方法としては、実務を通じて知識やスキルを学ぶOJTのほか、社内講師による内部研修や外部の専門家を招く外部研修などがあります。

 

経理に必要な能力やスキルアップのための方法について知ろう

経理に必要なスキルとは、計算スキルやITスキル、データ分析能力、コミュニケーション能力、会計基準や税法に関する知識の5つです。経理スキルを向上させることで、より専門性の高い業務に対応できるようになります。

また、管理職がメンバーの成長をサポートするためには経営企画部などへの異動を含むキャリアプランの提示や、資格取得の促進、研修制度の充実などの方法により、スキルアップしやすい環境づくりを行うことが有効です。

 

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