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県内市町村の多岐にわたるDX 推進を支援。職員の主体性を引き出す複合施策により業務改善を促進

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県内市町村の多岐にわたるDX 推進を支援。職員の主体性を引き出す複合施策により業務改善を促進
会社名
岡山県
業種
官公庁
規模
約 3,700 人(知事部局のみ、令和 5 年 4 月 1 日現在)

岡山県では、「岡山県DX推進指針」に基づき、県民の利便性向上や県行政の効率化を図るため、これまでの業務の実施方法等を見直し、DX の取組を加速することで、行政のデジタル化を推進し、“すべての県民が明るい笑顔で暮らす「生き活き岡山」の実現”を目指すこととしています。しかし、県内の市町村間で推進体制の構築や取り組みの進捗が異なり、かつ各市町村で多岐にわたる課題を抱えていたため、岡山県内市町村のDX推進を支援する事業を立ち上げ、ワークスイッチが受託しました。本インタビューでは、この施策の中心メンバーに実施内容や成果を振り返っていただきました。

県内市町村の多岐にわたるDX 推進を支援。職員の主体性を引き出す複合施策により業務改善を促進
プロジェクト概要

● 専門人材の派遣:DX に関する方針・計画の策定、システム導入や調査の適正化等に関する対面での伴走支援
● 相談窓口の設置:「自治体 DX 推進計画」に基づく取り組み課題など、市町村の希望に応じた随時相談の実施
● 職員研修の実施:原課部門の中堅・若手職員を対象とした業務改善実践研修の実施

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導入ストーリー/インタビュー

インタビュー対象者

インタビュー対象者

ワークスイッチの支援を受ける経緯


木林 正和氏(以下、木林氏)
「令和 2(2020)年に総務省が策定した『自治体 DX 推進計画』に基づいて、各市町村は情報システムの標準化・共通化や行政手続きのオンライン化をはじめとした幅広い DX の推進が求められるようになりました。しかし、県内各市町村によって DX 推進体制や取り組みの進捗、推進にあたり解決すべき課題が異なっており、県がある程度主導して市町村の取り組みを支援する必要がありました。

岡山県では人口が減り続けており、令和 22(2040)年頃には年少人口と生産年齢人口が急減すると見込まれています。一方で自治体が担う業務量は増加傾向にあるため、地方自治体の仕組みや仕事の進め方を見直すべき時期に差し掛かっています。そのため岡山県もデジタル化による業務改善を進めていた中で DX 推進の流れが出てきたので、令和 4(2022)年度から各市町村の DX 推進支援の事業を立ち上げ、ワークスイッチに受託いただきました。

鈴木 美智子氏(以下、鈴木氏)
「市町村 DX 推進支援業務を立ち上げた令和 4(2022)年度は、専門コンサルタントの現地派遣等による支援を行っていただきました。全体を通してきめ細かな支援をしてくださった中で、令和 5(2023)年度もワークスイッチに受託いただきました。」

ワークスイッチの支援を受ける経緯

岡山県 木林 正和氏

ワークスイッチのコンサルティングの強み


鈴木氏
「ワークスイッチは、自社の専門家とグループ内で保有するさまざまな分野の専門家を擁しているので、市町村から多岐にわたる質問や相談が寄せられても対応できる安心感がありました。加えて、現地支援は DX 推進の全体方針・計画策定にあたり方向性を伝えるだけで終わるのではなく、どう実行していけばよいかまで具体的にアドバイスいただけてありがたいと思いました」

待井 夏樹氏(以下、待井氏)
「一般的な型に当てはめた支援をすると、市町村の方々はお仕着せでやらされていると感じてしまい、十分な成果を出せなくなってしまいます。そのため私たちは、まず市町村の中で対話を通して方針や目標などについてすり合わせていただいたうえで、目指す姿を実現させるために市町村が腹落ちできる支援を心がけました」

ワークスイッチのコンサルティングの強み

パーソルワークスイッチコンサルティング株式会社 待井 夏樹氏

支援内容


木林氏
「令和 4(2022)年度の取り組みを踏まえて、令和 5(2023)年度は各市町村の担当者からの問い合わせに対応する相談窓口の設置や、DX 推進に対する職員の意識醸成や知識習得、ならびに業務改善の遂行に関する研修を加え、支援内容を強化しました」

水野 悠美子氏(以下、水野氏)
「令和 5(2023)年度は 3 つの施策を軸にし、年間を通して市町村の多種多様な課題に対する支援を実施しました。前年度からの継続になる『専門人材の派遣』、そして新たな取り組みとなる『職員研修の実施』と『相談窓口の設置』の 3 種類です。

専門人材の派遣では、前年度と同様、各市町村が重点的に取り組みたい課題に対して専門人材を現地に派遣して対面で伴走支援しました。相談窓口は Web 会議やメールなどを用いて随時対応できるような体制にしたうえで各市町村の要望に応じた専門人材をアサインし、課題解決に向けて助言しました。専門人材の派遣を対応中に相談窓口を併用することで、市町村のご活用機会が増えただけでなく、目的達成のために効果的に活用してくださるケースが増えたと感じています」

支援内容

パーソルワークスイッチコンサルティング株式会社 水野 悠美子氏


和田 涼氏(以下、和田氏)
「職員研修では、原課部門において業務改善と連動した DX 推進を実施するため、DX に必要な基礎知識と業務上の課題発見・改善手法を習得していただきました。実務に即した研修内容にするために現状の DX 課題を事前ヒアリングすることから始め、課題抽出と優先順位付けなどを行うワークショップの開催、上司および講師からのフィードバックを経てDX 課題解決策のブラッシュアップと職場での実践を行うという流れで、約 2 カ月にわたって実施しました。研修内容を各市町村に合わせるため、支援対象の全市町村にヒアリングするのは大変でしたが、岡山県が当社と市町村の橋渡しをうまく執り行っていただいたおかげでより現場に即した研修を提供できたと思います」

山中 慶子氏(以下、山中氏)
「職員研修の実施目的や研修後に目指す姿、そして職場実践イメージを決めるまでに、ワークスイッチとかなり議論を重ねました。

研修実施前に各市町村の DX 担当者に研修の目的を正しくご理解いただくことにも力を注ぎました。単に DX に関する一般知識を学ぶ研修だと捉えていた方もいらっしゃいましたが、『現在ある業務を見直してより良くするためにできることは何か』『業務改善のプロセスの中で DX を活用できる余地がないか』『実際に DX 推進を担う職員をどう育てるか』など、受講者一人ひとりが自分ごととして考えながら受講していただくことができるよう、研修実施前に丁寧に働きかけました」

写真:左から
岡山県 鈴木 美智子氏 岡山県 山中 慶子氏

支援の効果と今後の展望


和田氏
「研修に参加した職員の意識改革が進んだ手応えを感じました。所属を越えて話し合う中で職員が日頃感じている課題について意見交換をしてくださったので、研修が学びの機会としてだけでなく情報交換の場としても有効活用されていたと思います」

小池 智朗氏(以下、小池氏)
「研修が進むにつれて受講者が積極的に意見を発信してくださるようになり、研修に臨むうえでの真剣度が高まっている様子が伺えました。また、ある市町村への専門人材の派遣では、現状の仕組みや業務の進め方へ危機感をもっている管理職の参加者が『世の中の変化に対応するために、まず自分たちの意識や行動から変えよう』と自発的に発言される場面もありました。支援で策定したビジョンが最終的にその市町村の DX 推進計画に骨子として盛り込まれました」

支援の効果と今後の展望

写真:左から
パーソルワークスイッチコンサルティング株式会社 和田 涼氏 パーソルワークスイッチコンサルティング株式会社 小池 智朗氏


鈴木氏
「施策全体で振り返ると、実施効果が特に高いと感じる市町村には主体性を持って取り組んでいるという共通点がありました。こうした市町村は DX 推進にあたり明確なビジョンや目的を職員に示し、その実現に向けて取り組もうとしていました。

また、DX 推進や業務改善に興味関心はありつつも実際の行動には踏み出せていない職員の背中を押すという役目をある程度果たせたとも感じています。今回の施策は、中長期的に DX 推進や業務改善を進めていくうえでよいきっかけになったのではないでしょうか」

木林氏
「県としては、各市町村が業務効率化や住民の利便性向上に向けたDXの取組を着実に進めることができるよう、引き続き、市町村のニーズに沿った支援を行うことが重要だと考えています。」

岡山県 鈴木 美智子氏

総括


岡山県は、県内の市町村が抱える多種多様な DX 推進課題を解決するためにワークスイッチの行政 DX コンサルティングを採択しました。ワークスイッチは「専門人材の派遣による重点的なアプローチ」「相談窓口の利用による適時アプローチ」「業務改善と連動したDXの取り組み実行に向けた職員研修」の 3 つを軸に支援を実施。各市町村が抱える DX 推進課題の解決を支援し、原課における業務改善を進める機運の醸成や庁内の DX 推進に貢献しました。

ワークスイッチはこれからも、共創型の支援を通じてビジョンや計画策定、職員の意識醸成、業務プロセス改善などに取り組み、行政 DX の推進に寄与してまいります。

総括

写真(上):左から
岡山県 山中 慶子氏 岡山県 鈴木 美智子氏 岡山県 木林 正和氏

写真(下):左から
パーソルワークスイッチコンサルティング株式会社 小池 智朗氏 パーソルワークスイッチコンサルティング株式会社 水野 悠美子氏 岡山県 山中 慶子氏
岡山県 鈴木 美智子氏 岡山県 木林 正和氏 パーソルワークスイッチコンサルティング株式会社 和田 涼氏 パーソルワークスイッチコンサルティング株式会社 待井 夏樹氏

※記載されている情報は公開日時点での情報です。

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