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全階層別研修と相談支援業務で県庁職員のデジタル人材育成を推進。庁内の機運を高め、業務のデジタル化・DX化を推進しさらなる変革を目指す

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全階層別研修と相談支援業務で県庁職員のデジタル人材育成を推進。庁内の機運を高め、業務のデジタル化・DX化を推進しさらなる変革を目指す
会社名
滋賀県
業種
官公庁
規模
3,493人(一般行政部門のみ、令和6年4月1日現在)

滋賀県は令和4年に、多岐にわたる県の業務において、担当職員がDXを自律的に推進できる体制づくりとデジタル技術を主体的に活用できる人材育成を目指す「滋賀県職員デジタル人材育成計画」を策定しました。この計画を実現させるための人材育成研修および相談支援業務をパーソルワークスイッチコンサルティング(以下「ワークスイッチ」)が受託。職員のDX推進意識が着実に高まり、職員主導による業務のデジタル化・DX化の事例も増えてきています。
本インタビューでは、滋賀県のDX推進およびデジタル人材育成を牽引する山形様を中心とするプロジェクトメンバーに、これまでの取り組みとその成果、今後の展望を伺いました。

全階層別研修と相談支援業務で県庁職員のデジタル人材育成を推進。庁内の機運を高め、業務のデジタル化・DX化を推進しさらなる変革を目指す
プロジェクト概要

●階層別マインドセット研修ならびにデジタル人材の育成対象者向けスキルセット研修の実施
●最適な業務フローの提示や各デジタルツールの活用提案を行う相談支援業務
●kintoneの適用判断およびアプリ開発・運用に関する助言を行う相談支援業務
●DX啓発コミック制作・配布による機運醸成
●スコアリングサービス「Work Switch Score Survey(ワークスイッチスコアサーベイ)」
によるはたらきがい因子の可視化

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導入ストーリー/インタビュー

インタビュー対象者

インタビュー対象者

ワークスイッチの支援を受ける経緯


山形 和幸氏(以下、山形氏)
「滋賀県は令和4年3月に、『滋賀県基本構想』で掲げる『みんなで目指す2030年の姿』の実現に向け、地域や産業の持続可能な発展と県民の暮らしをより豊かにする新たな価値創造を、「暮らし」「産業」「行政」の各分野においてDXにより実現するために『滋賀県DX推進戦略』を策定しました。加えて、この戦略を進めていくために必要となる、デジタル技術の活用を主体的に行い業務効率化や行政サービスの向上を図ることができるデジタル人材育成について体系的に整理した『滋賀県職員デジタル人材育成計画』も策定しています。

しかしながら、これまでDX推進課が主体となって人材育成の企画をした経験が少なかったため、何から始めればよいか分からない状況でした。そのため、人材育成の具体的な施策実行はデジタル領域に強い人材育成のプロフェッショナルにお願いする方針に決めました。ワークスイッチは令和5年に受託いただき、令和6年も継続してご支援いただいています。」

水野 悠美子氏(以下、水野氏)
「令和6年度は滋賀県DX推進戦略の最終年度でもあるので、前年度の実績や評価を踏まえてより具体的な成果を出す必要があると捉えています。前年度の支援内容をブラッシュアップさせるとともに、県庁全体の底上げを目指した新たな施策も織り交ぜて、滋賀県の皆さまとともに良いプロジェクトにしていこうと取り組んでいます。」

ワークスイッチの支援を受ける経緯

滋賀県 山形 和幸氏

支援の全体像とワークスイッチの強み


待井 夏樹氏(以下、待井氏)
「令和5年度から継続して実施している取り組みは、研修と相談支援業務です。研修は、DXの取り組みポイントや役割認識の理解を目的とするマインドセット研修と、DX推進チャレンジャーと呼んでいるデジタル人材を目指す職員のスキルセット研修を実施しています。相談支援業務では、kintoneアプリ作成相談会や勉強会で業務改善を進める職員に具体的なアドバイスや行動計画案を示しており、スキルセット研修後のフォローアップ施策としても活用いただいております。またkintoneアプリの開発・運用以外の現場業務の課題解決支援としてよろず相談会も行っています。」

山形氏
「ワークスイッチの方々はDXに関する知見が豊富で、当県に変革をもたらそうという熱意も感じられます。加えて、私どもが依頼している人材育成は幹部クラスから一般層まで幅広い階層の職員を対象としていますので、それぞれの階層に合わせた表現をしていただける点もありがたいです。」

支援の全体像とワークスイッチの強み

パーソルワークスイッチコンサルティング株式会社 待井 夏樹氏

前年度から継続している支援内容と取り組みの成果


和田 涼氏(以下、和田氏)
「令和6年度の研修は、研修を通して実際にDXに取り組んで試行錯誤する経験ができるように、カリキュラムの内容をブラッシュアップしています。たとえば、他自治体の事例だけではなく、前年度までに取り組んだ滋賀県内の事例を加え、より受講者がDXの実践イメージが湧く研修にしています。」

長廻 千香氏(以下、長廻氏)
「前年度からの改善によって、研修で学んだり考えたりしたことを職場ですぐ実践しやすくなっているように感じます。一例を挙げると、スキルセット研修に参加したある受講者は、研修をきっかけに初めて知ったkintoneを活用して受講からわずか2カ月後にはアプリを作成できていました。作成したアプリはkintoneアプリ作成実践研修で作ったものがベースになっており、研修の高い即効性に驚きました。現在は職場内での運用に向けて準備中と聞いています。」

前年度から継続している支援内容と取り組みの成果

滋賀県 長廻 千香氏


山形氏
「先日実施した管理職向け研修では、受講した管理職が自分事としてDX推進に関する学びを深めている様子が見受けられました。研修が終わってから、自身の職場でデジタルを活用した業務改善を進めるために必要なノウハウや具体的に困っていることへの打開策などを、講師を務めた待井さんに質問する受講者が多くいたことが印象に残っていますね。」

待井氏
「私が登壇する前に山形様からは『当事者意識を持ってDX推進しなければならないことを受講者に明言してほしい』と心強い言葉をいただいていました。山形様の後押しがあったからこそ、私が発する言葉に一層熱意がこもり、受講された皆さんに腹落ちしたのだと思います。」

パーソルワークスイッチコンサルティング株式会社 待井 夏樹氏


原田 朋和氏(以下、原田氏)
「相談支援業務の成果としては、ご相談内容の変化からDX推進に対する主体性の高まりや具体的な取り組みの進展を感じています。前年度は『DXと言われても何から始めればよいか分からない 』と漠然とした状況でいらっしゃる職員が少なくありませんでした。ところが、今年度は相談者がある程度相談内容を整理して『業務をこう改善したいけど、どうしたらいいか』『この方法でやりたいことができると考えているが、合っているか』など具体的な相談を持ちかける職員が増えていますね。」

栗林 和弘氏(以下、栗林氏)
「スキルセット研修を受けたDX推進チャレンジャーが、よろず相談会やkintoneアプリ作成相談会に参加するケースはよくあります。DX推進チャレンジャーが研修を受けてからも熱意を持ち続け、各々の現場で試行錯誤しながらも業務改善に取り組んでいることの表れとも言えるのではないでしょうか。」

滋賀県 栗林 和弘氏


原田氏
「相談を受ける際には、相談に訪れた職員が置かれている状況やご事情、職員ご自身の想いや考えに耳を傾け、その方にとって最適な形でアドバイスや提案をするよう心がけています。一般的に正しいとされる回答をしても、それが相談者にとっての正しい回答になるとは限りません。相談者に寄り添いながら現実的に実践可能な行動計画を一緒に作りあげることで、職員が業務のデジタル化に向けて自走する流れに繋げられるように努めています。」

パーソルビジネスプロセスデザイン株式会社 原田 朋和氏

今年度からの支援内容と期待する成果


和田氏
「現在進行中の施策の一つが、DXの機運醸成をねらいとするDX啓発コミックの制作です。制作したコミックは、DXの意義や必要性を理解していただくために実施している全職員向け研修と連動するタイミングで配布しました。 前年度、研修に参加したDX推進チャレンジャーの一部の方からいただいた『職場で実際にDX推進をしていくのは難しい 』とのご意見を受けて、今年度新たに追加した取り組みです。DX啓発コミックによって、一部の職員だけではなく職場全体でDX推進に取り組む機運を醸成し、DX推進チャレンジャーとその他職員との協働によって具体的な業務改善を進めていける後押しになればと考えています。」

待井氏
「もう一つの施策が、当社独自のスコアリングサービス「Work Switch Score Survey(ワークスイッチスコアサーベイ)」(以下「Work Switch Score Survey」)によるはたらきがいの影響因子の可視化です。個々の施策に対する直接的な反応だけでなく、取り組み全体を通して職員一人ひとりへどのような動機づけが有効かを測定・分析していく予定です。分析結果をもとに、次年度以降におけるDXに向けた職員の自発的な意欲向上施策や、職員と組織のポテンシャルを最大化する施策の検討に役立てたいと考えています。」

今年度からの支援内容と期待する成果

パーソルワークスイッチコンサルティング株式会社 和田 涼氏


西川 千尋氏(以下、西川氏)
「一部の方だけがDXに興味を持っているという状態にとどまらず、県庁全体でDXによる業務効率化に向けてアクションを起こしていこうと前向きになる風土を作るきっかけになってほしいですね。」

山形氏
「いずれの施策も、滋賀県DX推進戦略の最終年度に具体的な結果を出すためにご提案いただきありがたいです。既に取り組んでいる研修や相談支援業務と連動させてより良い変化がもたらされることを期待しています。」

滋賀県 西川 千尋氏

今後の展望


山形氏
「現行のDX推進戦略は今年度までで、次年度からの3年間はDX推進戦略の第2フェーズに入ります。今年度までの3年間でデジタル分野に明るい人づくりにおいて一定の成果が出ている手応えはありますので、次のフェーズではデジタル分野の知識やスキルを活かして現場で活躍できる人づくりを目指していきます。」

水野氏
「滋賀県様は、DX人材育成に熱心に取り組まれている先進的な自治体であると感じています。自治体にとって最適なDX人材育成の形として私どもがご提案した施策を一緒になって結果につなげようと取り組んでくださるプロジェクトメンバーの皆様に感謝しています。今年度の残り期間も結果創出に向けて邁進するとともに、自治体におけるDX人材育成の機運を全国に広げる契機としていきたいです。」

今後の展望

パーソルワークスイッチコンサルティング株式会社 水野 悠美子氏

総括


滋賀県は、令和4年に策定した「滋賀県職員デジタル人材育成計画」に基づく人材育成を実現させるためにワークスイッチの公共DXコンサルティングを採択しました。ワークスイッチは「マインドセット/スキルセット研修」「相談支援業務」を軸とした取り組みを行うとともに、全職員へのDX機運醸成に向けた「DX啓発コミック制作・配布」などの追加支援も実施。支援期間が進むにつれてDX推進による業務改善の意義・必要性が職員に浸透し、職員自らが業務のデジタル化・DX化に取り組むケースも徐々に増えています。

滋賀県におけるDX人材育成の取り組みは、同様の悩みを抱える自治体にとって大いに参考になるのではないでしょうか。ワークスイッチは多種多様な分野に精通した熱意ある専門人材を擁する総合力を駆使して支援してまいります。

総括

写真(上):左から
滋賀県 西川 千尋氏 滋賀県 栗林 和弘氏 滋賀県 山形 和幸氏 滋賀県 長廻 千香氏

写真(下):左から
パーソルビジネスプロセスデザイン株式会社 原田 朋和氏 パーソルワークスイッチコンサルティング株式会社 待井 夏樹氏
滋賀県 栗林 和弘氏 滋賀県 西川 千尋氏 滋賀県 長廻 千香氏 滋賀県 山形 和幸氏
パーソルワークスイッチコンサルティング株式会社 水野 悠美子氏 パーソルワークスイッチコンサルティング株式会社 和田 涼氏

※記載されている情報は公開日時点での情報です。

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